先日、地元(宝塚市)の社会福祉協議会主催の『見守り交流会』に、見守り自治体の配食サービス代表として出席してきました。
各自治体は、高齢者が安心して生活できる環境を提供することを目指しています。
例えば、地域のボランティアが定期的に高齢者の家を訪問し、健康状態や生活環境をチェックする「見守り活動」、高齢者が地域の集いに参加できるようにする「地域交流活動」、高齢者が自宅で安全に過ごせるようにするための「住宅改修支援」などがあります。
しかし、これらの取り組みを最大限に活用するためには、高齢者自身やその家族、地域社会全体がどのように関与し、どのようにこれらのサービスを利用すべきかを理解することが重要です。
こちらの記事では、現在自治体が行っている高齢者の一人暮らしを見守る取り組みと、活用方法について解説します。
これからの高齢化社会を生き抜くための一助となれば幸いです。
高齢者の一人暮らし『見守り』について自治体が出来る事とは?
現在、多くの自治体では高齢者支援のためのさまざまな取り組みが行われています。
しかし、高齢者の一人暮らしに対する具体的な見守り体制の構築はまだ十分とは言えず、高齢者が一人で生活する中で起こりうる問題は多岐にわたります。
健康問題、孤独感、生活困窮など、それぞれの問題に対して適切な対応が求めらるのです。
一人暮らしの高齢者が直面する問題
一人暮らしの高齢者が直面する問題は多岐にわたります。
以下に10個の主な問題を挙げてみます
2. **健康管理**:一人暮らしの高齢者は、自身の健康状態を適切に管理することが難しい場合があります。
3. **食事の準備**:食事の準備や栄養バランスの取り方が難しい場合があります。
4. **家事の困難**:日常の家事、特に重労働となる家事を行うのが困難な場合があります。
5. **金銭管理**:収入が限られているため、生活費の管理が難しい場合があります。
6. **移動の困難**:身体的な制限により、外出や移動が困難な場合があります。
7. **安全の問題**:一人暮らしの高齢者は、事故や犯罪のリスクにさらされる可能性があります。
8. **医療アクセス**:医療機関へのアクセスが困難な場合があります。
9. **社会的孤立**:地域社会や家族とのつながりが希薄になることがあります。
10. **緊急時の対応**:緊急事態が発生したときに、適切に対応することが難しい場合があります。
これらの問題に対処するためには、ご家族、地域社会、そして自治体の支援が必要となります。また、高齢者自身が情報を得ることで、自己管理能力を向上させることも重要です。
各自治体では、高齢者の一人暮らしを支援するためのさまざまなサービスを提供しています。
高齢者の一人暮らし『安否確認』の方法と自治体の取り組み
高齢者の一人暮らしを見守るための自治体の取り組みは多岐にわたります。
以下にいくつかの例を挙げてみましょう
① **安否確認サービス**:全国のほとんどの自治体では、一人暮らしの高齢者の安否を確認するためのサービスが提供されています。これには、電話による安否確認、緊急通報装置の設置、委託業者による見守りなどが含まれます。
② **食事の配達サービス**:高齢者向けの食事の宅配サービスも多くの自治体で行われています。これは、高齢者が健康的な食事を摂ることを支援するとともに、配達員が高齢者の安否を確認する機会を提供します。
③**デジタルツールの活用**:IT技術も積極的に取り入れられており、見守り活動にデジタルツールが活用されています。例えば、北海道亀田郡七飯町では、IT技術を組み込んだ複合センサー「いまイルモ」が導入され、高齢者の日常の行動や状況をモニタリングし、そのデータを家族や近隣住民、町の職員が見守っています。
④**地域の見守り活動**:地域住民や関係機関との連携により見守り活動を実施しています。新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、訪問を電話・はがきに切り替えて見守り活動を継続するなど、創意工夫して取り組んでいる状況が見られます。
これらのサービスは、高齢者が自宅で自立した生活を送ることを支援し、その安全を確保する手段を提供します。
高齢者の一人暮らしの『安否確認』が出来る自治体
②の高齢者向けの配食サービスとは、私たちニコニコキッチンのことを言い、以下のような役割を果たしています。
1. **栄養状態の維持**:配食サービスは、高齢者向けのお弁当を自宅までお届けします¹。これにより、一人暮らしの高齢者の栄養状態を維持することが可能です。
2. **安否確認**:配食サービスは、安否確認の面も兼ねています。配食スタッフが定期的に訪問することで、高齢者の安否を確認し、何か問題があればすぐに対応することができます。
3. **料理の負担軽減**:高齢者やその家族が毎日の食事の準備や片付けから解放され、時間とエネルギーを他の重要な活動に集中することができます。
4. **食事制限の対応**:糖尿病や腎臓病など、特定の病状による食事制限がある高齢者に対して、適切な食事を提供することが可能です。
5. **嚥下や咀嚼の問題の解消**:噛む力や飲み込む力が弱い高齢者に対して、やわらかい食事やとろみ食などを提供することで、食事の問題を解消することができます。
6. **孤独感の解消**:配食サービスのスタッフとの交流を通じて、高齢者の孤独感を軽減することができます。
高齢者の一人暮らし、自治体『見守り』サービスの活用方法
高齢者の一人暮らしを見守るための自治体のサービスを活用する方法は以下の通りです。
1. **サービスの申し込み**:まずは、利用したいサービスについて自治体の窓口に問い合わせ、申し込みを行います。サービスによっては、申し込みの際に必要な書類や手続きがある場合があります。
2. **サービスの利用**:申し込みが完了したら、サービスを利用します。例えば、安否確認サービスでは、定期的に電話がかかってくるので、その電話に応答します。また、食事の配達サービスでは、指定された時間に食事を受け取ります。
3. **デジタルツールの設定**:デジタルツールを利用するサービスでは、必要に応じて設定を行います。例えば、見守りセンサーを設置する場合、センサーの位置や感度などを適切に設定します。
4. **地域の見守り活動への参加**:地域の見守り活動に参加することも有効です。地域の住民や自治体の職員と協力して、高齢者の見守りを行うことができます。
これらのサービスを活用することで、高齢者の一人暮らしを見守るお助けが出来ます。
※ただし、具体的なサービスの内容や利用方法は自治体によって異なるため、詳しくは各自治体の窓口に相談することをお勧めします。また、高齢者本人だけでなく、ご家族や近隣住民もこれらのサービスを知っておくことで、高齢者の見守りに役立てることが出来ると思います。
高齢者の一人暮らしの『見守り』相談先はこちら
高齢者の一人暮らしの『見守り』相談先は地域包括センターをお勧めします。
地域包括支援センターは、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活するための包括的および継続的な支援を行う機関として設置されています。
地域包括支援センターは、地域の高齢者サロンなど通いの場の情報を提供することもできます。
また、地域の実情に応じて様々な取組が行われており、見守り活動に欠かせない個人情報保護の問題等についても整理し、見守り活動のポイントをまとめています。
一人暮らしの高齢者は、倒れたり病気になったときにすぐに気づいてもらえない恐れがあるため、家族・親戚・知り合いが定期的に様子を見にくるように連携したり、地域の見回りサービスなどを利用したりすることが推奨されています。
したがって、高齢者の一人暮らしの見守りについては、地域包括支援センターを訪れ、利用することが良い選択と言えます。
高齢者一人暮らしの『見守り』において選ばれる自治体になる
高齢者一人暮らしの『見守り』において自治体の出来る事、現在行っているサービスと活用方法と相談先について解説させて頂きました。
最後に、私たち配食サービスニコニコキッチンの現在の『想い』をお伝えさせて頂き、この記事を終えたいと思います・・・。
私たちが目指すのは、一人暮らしの高齢者に頼りにされ選ばれる配食サービスになることです。
そのためには、以下の要素のさらなる向上が必須となります。
1. **質の高い食事**: 高齢者の健康を維持するためには、栄養バランスの取れた食事が必要です。私たちは、専門家の監修のもと、健康に配慮したメニューを提供します。
2. **安全性**: 配食サービスは、食材の安全性を確保することが求められます。私たちは、厳格な衛生管理のもと、安全な食事を提供します。
3. **利便性**: 一人暮らしの高齢者にとって、配食サービスの利便性は大きな魅力です。私たちは、定期的な配送や、注文の簡易化など、利便性を追求し続けます。
4. **コミュニケーション**: 配食サービスは、食事だけでなく、高齢者とのコミュニケーションの場でもあります。私たちは、心のこもったサービスを提供し、高齢者の孤独感を軽減します。
これらの取り組みを通じて、私たちは一人暮らしの高齢者にとって、必要不可欠な存在となることを目指し続けます。