高齢者が喉に詰まりやすい食べ物ランキング|防ぎ方と応急手当まで解説

高齢者 喉に詰まりやすい食べ物

結論:餅だけ気をつけても、高齢者の窒息は防げません

高齢者の喉に詰まりやすい食べ物について、国の公的データから分かることは次の3点です。

「一口あたりの危険度」で1位は餅です。 食品安全委員会の評価では、餅、ミニカップゼリー、飴類、パン、肉類、魚介類、果実類、米飯類の順に窒息事故が起こりやすいとされています。

実際に救急搬送された件数」では、おかゆ・ご飯・肉など毎日の食事が上位です。 1回ごとの危険度は低くても、毎日何口も食べるため、事故の数は多くなります。

食べ物そのものより「食べる人の状態」が大きく影響します。 小さく切る、先に水分でのどを潤す、一口の量を減らす、そばで見守る。この4つと応急手当の知識で、多くのリスクは下げられます。

以下、ランキングの根拠、食べ物ごとの注意点、もし詰まったときの対処まで順に解説します。

目次

高齢者の窒息事故はどれくらい起きているのか

食べ物による窒息で亡くなる方の9割以上は65歳以上です。

項目数値出典
「気道閉塞を生じた食物の誤えん」による死亡者数(令和6年)4,383人厚生労働省「人口動態統計」(消費者庁 2025年12月公表資料)
うち65歳以上3,992人(約91%)同上
65歳以上の「不慮の窒息」による死亡者数(令和5年)7,779人(うち食物の誤嚥4,215人)消費者庁
65歳以上の「誤嚥等の不慮の窒息」と「交通事故」の死亡者数(平成28年)窒息8,493人/交通事故3,061人消費者庁(人口動態調査を集計)
高齢者の「ものが詰まる等」事故のうち、自宅など住まいで起きた割合91.1%消費者庁(東京消防庁 救急搬送データ、平成28年)

高齢者にとって、食べ物による窒息は交通事故よりも身近な命の危険です。しかも9割以上が自宅で起きています。施設や病院の話ではなく、ふだんの食卓の話だということです。

年齢が上がるほど、事故も重症度も増える

東京消防庁管内で、食品が詰まって救急搬送された高齢者を人口10万人あたりで見ると、年齢とともに急増します。

年齢人口10万人あたりの救急搬送者数(平成28年)
65〜69歳8.9人
70〜74歳17.7人
75〜79歳34.7人
80〜84歳59.5人
85〜89歳106.8人
90歳以上191.4人

90歳以上は65〜69歳の約21倍です。入院が必要な「中等症」以上の割合も、65〜69歳の約36%から、90歳以上では約7割まで上がります。


高齢者が喉に詰まりやすい食べ物ランキング

「詰まりやすさ」には2つの見方があります。1回食べたときの危険度と、実際に起きている事故の件数です。両方を見ることで、何にどう気をつければよいかがはっきりします。

【ランキング①】一口あたりの窒息事故頻度(食品安全委員会)

食品安全委員会は2010年、窒息事故の多い食品について、事故死亡例の数と、各食品を日本人がどれだけ食べているか(摂取量と一口量)を組み合わせて「一口あたりの窒息事故頻度」を算出しました。同じ回数だけ口に入れたとき、どれが詰まりやすいかを比べた指標です。

順位食品(群)一口あたり窒息事故頻度(1億口あたり)
1位6.8〜7.6
2位ミニカップゼリー2.3〜5.9
3位飴類1.0〜2.7
4位パン0.11〜0.25
5位肉類0.074〜0.15
6位魚介類0.055〜0.11
7位果実類0.053〜0.11
8位米飯類0.046〜0.093

※こんにゃく入りミニカップゼリーに限った試算では0.14〜0.33で、飴類に次ぐ水準とされています。 ※数値は「1億人が1口ずつ食べたときに何件の窒息事故が起こるか」を表します。幅があるのは、複数の統計データで試算しているためです。

餅は、ご飯と比べて1口あたり数十倍から100倍以上詰まりやすいという計算になります。一方で、ミニカップゼリーや飴は、食べ方(吸い込む、上を向く、丸ごと口に入れる)が事故に結びつきやすい食品です。

【ランキング②】救急搬送が多い食べ物(東京消防庁・65歳以上)

次に、実際に救急車で運ばれた高齢者の原因を見ます。消費者庁が東京消防庁の救急搬送データ(平成28年、65歳以上)を集計した結果です。

順位原因となった食品搬送者数
1位おかゆ類110人
2位88人
3位ご飯79人
4位76人

※このほか、食品であることは分かるが種類が特定できない「食物」が424人あります。

おかゆとご飯が上位に入っているのが大きな特徴です。やわらかく、毎日食べ慣れている主食でも事故は起きています。餅は1年を通じて事故がありますが、1月だけで年間の約3割が集中しています。

重症化しやすい食べ物と、高齢者でだけ事故が起きている食べ物

内閣府消費者委員会の資料(2010年)では、東京消防庁の救急搬送事例のうち原因食品が特定できた2,414件を分析しています。ここから、次の2点が分かります。

重症化しやすい食べ物 餅、寿司、団子は、搬送された人のうち生命に危険がある「重症」以上が4割以上でした。反対に、飴は軽症や中等症が多いとされています。

70歳以上でだけ事故が起きている食べ物 油揚げ、カステラ、ヨーグルト、そうめん、干し柿、豆腐、プリン

若い人ならまず詰まらせない、やわらかい食べ物ばかりです。これらの事故は、食べ物の危険性よりも、かむ力や飲み込む力の低下という「食べる人の側」の変化によって起きていると考えられます。

一方、こんにゃく入りゼリー、里芋、パン、餅、こんにゃく、団子、ゼリーなどは、60歳未満でも事故が起きています。食べ物そのものに詰まりやすい性質があるグループです。

3つのデータを重ねた総合ランキングTOP10

上の3つのデータ(一口あたりの危険度・搬送件数・重症化のしやすさ)と、実際に喉から取り出された食品の例をもとに、家庭で優先して気をつけたい順に整理しました。

順位食べ物詰まりやすい理由家庭でできる対策
1位一口あたりの危険度が突出して高い。冷めると硬くなり、のどに貼りつく。重症化しやすい小さく切る。先に汁物を飲む。食べ慣れない正月は特に見守る
2位ご飯・おかゆ1回の危険度は低いが毎日食べるため件数が最多級。口の中でまとまりにくいとばらけて残る一口を少なく。水分と交互に。おかゆは水っぽすぎないものに
3位パン一口あたりの危険度で4位。唾液を吸ってのどに貼りつく牛乳やスープに浸す。小さくちぎる。耳は外す
4位かみ切りにくく、かたまりのまま飲み込みやすい。ささみが喉から摘出された例もある薄切り・ひき肉をあんでとじる。筋を切る。煮込んでやわらかく
5位ミニカップゼリー・こんにゃく入りゼリー吸い込んで食べる形状。弾力があり、気道にぴったりはまると取れにくい高齢者には避けるか、カップから出してスプーンで小さくして食べる
6位団子・寿司餅と同じく粘りがあり、搬送された人の4割以上が重症以上団子は小さく切る。寿司は一口で食べずに分ける
7位丸くつるっとしていて、なめている途中に吸い込みやすい横になって食べない。会話しながら食べない
8位魚介類(はんぺん・ちくわ・いか・たこ)弾力があり、かみ切れないまま飲み込む。ほぼ丸ごとのはんぺんが摘出された例もある薄く切る。いか・たこは細かく刻むより避けるほうが無難な場合も
9位果物(ぶどう・りんご・柿など)丸いもの、硬いもの、皮が残るものぶどうは皮と種を取り半分に。りんごは薄切りか煮る
10位豆腐・プリン・ヨーグルト・カステラ・そうめん・油揚げ・干し柿70歳以上でだけ事故が起きている。やわらかくても、かむ力と飲み込む力が落ちると詰まる「やわらかいから安心」と思わず、一口量と見守りを徹底する

高齢者が喉に詰まりやすい食べ物の5つの共通点

ランキングの食べ物を性質で分けると、次の5タイプに整理できます。知らない食べ物でも、このどれかに当てはまれば注意が必要です。

タイプ代表的な食べ物危険な理由
粘る・貼りつく餅、団子、パン、焼きのり、おはぎのどや口の粘膜に貼りつき、はがれにくい
弾力があってかみ切れないこんにゃく、こんにゃくゼリー、肉、いか、たこ、はんぺん、かまぼこかたまりのまま飲み込んでしまう
丸くてつるっとしている飴、ぶどう、ミニトマト、豆、うずらの卵、里芋かむ前にのどへ滑り込む
ぱさぱさ・ばらけるカステラ、ゆで卵の黄身、焼き魚、ひき肉のそぼろ、きざみ食口の中でまとまらず、のどに残る
水分と固形が分かれる汁物の具、高野豆腐、すいか、みかん水分だけ先にのどへ流れ、固形物が遅れて入る

「窒息」と「誤嚥(ごえん)」は似ていますが別の事故です。窒息は食べ物で気道がふさがり息ができなくなること、誤嚥は食べ物や水分が気管に入ってしまうことです。誤嚥はむせや、後日の誤嚥性肺炎につながります。上の表の「ばらける」「水分と固形が分かれる」タイプは、窒息だけでなく誤嚥の原因にもなります。

なぜ高齢になると喉に詰まりやすくなるのか

消費者庁の資料では、窒息事故を起こした高齢者の喉から取り出された食品は、ほとんどかまれていないことが分かったとされています。加齢によって、口とのどに次のような変化が起きるためです。

1. かむ力が落ちる

奥歯がなくなったり、入れ歯になったりすると、あごが安定せず、かみ砕く力が弱まります。食べ物を小さくできないまま飲み込んでしまいます。

2. 唾液が減る

加齢に加え、薬の副作用で唾液が出にくくなる方もいます。唾液が少ないと食べ物がまとまらず、のどへスムーズに送れません。朝は特に唾液が少ない時間帯です。

3. 舌の力とのどの感覚が落ちる

舌の圧力や口の中の感覚が低下すると、飲み込んだつもりでも食べ物がのどに残ります。残ったまま息を吸うと、食べ物が気道に入り込みます。

4. のどの「ふた」が閉まりきらず、咳の力も弱くなる

飲み込むときは喉頭(のどぼとけ)が持ち上がって気道にふたをします。年齢とともに喉頭の位置が下がると、ふたが閉まりきらなくなります。さらに、詰まったものを咳で押し返す力も弱まります。

食べ物ではなく「食べる人」の要因が大きい

厚生労働科学研究(平成20年度)では、特別養護老人ホームの入居者の11.7%に窒息の経験がありました。この研究では、認知機能の低下などが窒息の危険因子として挙げられています。食品安全委員会の評価でも、高齢者の窒息には咀嚼力の低下、歯の欠損、脳血管障害、嚥下機能障害などが関わっていると整理されています。


特に注意したい人のチェックリスト

次の項目に当てはまる数が多いほど、窒息のリスクは高くなります。

  • 食事中や食後にむせることが増えた
  • 食事に30分以上かかるようになった
  • 食後に声がガラガラする、痰がからむ
  • 奥歯が少ない、入れ歯が合っていない
  • 口が乾きやすい
  • 認知症がある、または物忘れが増えた
  • 脳梗塞など脳の病気をしたことがある
  • 急いで食べる、一口が大きい
  • 一人で食事をすることが多い
  • 原因のはっきりしない発熱をくり返す

むせや食後の声の変化、原因不明の発熱が続く場合は、飲み込む力が落ちているサインかもしれません。かかりつけ医や歯科医に相談してください。


高齢者が喉に詰まらせないための食べ方7つ

1. 食べる前に、お茶や汁物でのどを潤す

唾液の少ない高齢者は、最初に水分をとってから食べ始めます。ただし、よくかまないうちにお茶で流し込むのは危険です。水分はあくまで唾液の補助と考えてください。

2. 調理の段階で小さく切っておく

食卓で本人に切ってもらうのではなく、台所であらかじめ一口大より小さくしておきます。

3. 一口の量を減らす

大きなスプーンを小さいものに替えるだけでも、一口量は自然に減ります。

4. よくかみ、飲み込んでから次を口に入れる

口の中のものを全部飲み込んだのを確認してから、次の一口にします。

5. 食べることに集中する

口に食べ物が入ったまま話す、テレビを見ながら食べる、といった「ながら食べ」は事故のもとです。

6. 姿勢を整える

いすに深く座り、足裏を床につけ、あごを軽く引きます。上を向いたり、ソファで背中を倒したりした姿勢は、食べ物が気道に入りやすくなります。

7. 周りの人が見守る

東京都の注意喚起でも、一人で食事をする場合は特に注意するよう呼びかけられています。家族がそばで食べる、声をかける、というだけでも発見と対処が早くなります。


食べ物別の安全な出し方

食べ物出し方の工夫
1cm角程度に小さく切る。雑煮なら汁と一緒に。冷めると硬くなるので温かいうちに少しずつ
ご飯やわらかめに炊く。一口を少なく。汁物と交互に
おかゆ水分と米粒が分離しないよう、とろみのあるものに
パン耳を外し、牛乳やスープに浸す。フレンチトーストやパン粥にする
薄切りや、ひき肉を使った料理に。あんでとじる。煮込んでやわらかく
焼き魚はほぐして、あんかけにする。煮魚のほうがまとまりやすい
こんにゃく高齢者向けには避けるか、薄く小さく切る
ゼリーこんにゃく入りの製品は避ける。カップから吸い込ませず、スプーンで少しずつ
ぶどう・ミニトマト皮をむき、半分〜4分の1に切る
りんご・柿薄切りにするか、煮てやわらかくする
汁物の具具を小さくし、汁にとろみをつける

やわらかい食事にも落とし穴があります

「やわらかくすれば安心」とは限りません。

きざみ食は、細かく刻むことで口の中でばらけやすくなり、かえってむせやすくなることがあります。刻んだものは、あんやとろみでまとめることが大切です。

ゼリーでも、介護用に作られた嚥下調整用のゼリーと、こんにゃく入りのお菓子のゼリーはまったく別物です。食品安全委員会は、こんにゃく入りミニカップゼリーについて、一般のゼリーより硬くかみ切りにくいこと、冷やすとさらに硬くなること、吸い込んで食べる形状であることを事故の要因として挙げています。

飲み込む力に不安がある方は、やわらかさだけでなく「口の中でまとまるか」「のどを通りやすいか」まで考えて作られた食事を選ぶことが大切です。

もし喉に詰まってしまったら

窒息のサインを見逃さない

喉に手を当てる動作(チョークサイン)、急に声が出なくなる、顔色が悪くなる、苦しそうに胸をたたく。こうした様子があれば窒息を疑います。

すぐに119番、同時に異物を取り除く

周りに人がいれば、1人が119番通報し、もう1人がすぐに異物の除去を始めます。一人しかいない場合も、まず119番に通報してください。

腹部突き上げ法

  1. 本人の後ろに回り、腰のあたりに腕を回します。
  2. 片方の手でへその位置を確認します。
  3. もう片方の手で握りこぶしを作り、親指側をへその少し上、みぞおちより十分下に当てます。
  4. へそを確認した手でこぶしを握り、すばやく手前上方に向かって突き上げます。

背部叩打法 本人の後ろから、手のひらで左右の肩甲骨の間を力強く何度もたたきます。

杉山 制空

可能であれば腹部突き上げ法を優先し、効果がなければもう一方を試します。妊婦には腹部突き上げ法は行いません。

腹部突き上げ法

意識がなくなったら

反応がなくなったら、ただちに心肺蘇生(胸骨圧迫)を始め、AEDがあれば使います。救急隊に引き継ぐまで続けてください。

取れたあとも受診を

腹部突き上げ法を行った場合は、内臓を傷めている可能性があります。救急隊にその旨を伝えるか、速やかに医師の診察を受けてください。また、食べ物が気管に入っていた場合、あとから誤嚥性肺炎を起こすことがあります。数日以内の発熱や咳にも注意してください。

応急手当は、いざというときに体が動くかどうかがすべてです。お住まいの地域の消防本部では救命講習が開かれていますので、ご家族で一度受講しておくと安心です。

宝塚市・西宮市で食事や飲み込みの不安を相談できる先

飲み込む力が落ちてきた、一人暮らしの親の食事が心配、という場合は、まず地域包括支援センターに相談してください。介護サービスや配食サービス、歯科や医療機関への橋渡しをしてくれる公的な相談窓口です。

相談窓口
宝塚市地域包括支援センター(市内7か所)
西宮市高齢者あんしん窓口(地域包括支援センター)

すでにケアマネジャーがついている方は、担当のケアマネジャーに「最近むせることが増えた」「食事に時間がかかる」と具体的に伝えるのが近道です。


ニコニコキッチン宝塚西宮店の取り組み

ニコニコキッチン宝塚西宮店は、宝塚市・西宮市で高齢者向けのお弁当をお届けしている配食サービスです。「弁当ではなく、安心と安全を届ける」を理念にしています。

飲み込む力に合わせた食事を、1個から

やわらか食やムース食を、1個から注文できます。冷凍弁当ではなく店舗で調理しているため、一人ひとりの状態に合わせた個別の対応もご相談いただけます。やわらか食はお試しが無料です。

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お弁当は配達スタッフが手渡しでお届けし、安否確認も行っています。「前回のお弁当が残っている」「元気がない」といった変化に気づいたときは、ご家族やケアマネジャーと連携します。献立はふたに明記しているため、受診のときに「何を食べたか」の記録としても使えます。

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利用しやすい仕組み

配達料は無料です。週1回・月1回・短期間・急な注文にも対応しています。昼・夕の配達時に翌日の朝食セットを一緒にお届けする朝食サービスもあります。

お問い合わせ:0797-72-2535(ニコニコキッチン宝塚西宮店)

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【高齢者が喉に詰まりやすい食べ物】よくある質問

Q1. 高齢の親に、もう餅は食べさせないほうがいいですか?

一律に禁止する必要はありません。餅は一口あたりの危険度が最も高い食品ですが、小さく切る、先に汁物を飲む、少しずつよくかむ、そばで見守る、という条件をそろえればリスクは下げられます。ただし、むせが多い方、認知症で食べるペースの調整が難しい方、一人で食事をする方は、餅を控えるか、介護用の餅風食品に置き換えることも検討してください。

Q2. おかゆは安全な食べ物ではないのですか?

おかゆは一口あたりの危険度は低い食べ物です。それでも搬送件数が多いのは、飲み込む力が落ちた方ほどおかゆを食べる機会が多く、毎日何口も口にするためです。水分と米粒が分かれたさらさらのおかゆは、水分が先にのどへ流れてむせることがあります。とろみのある状態にし、一口を少なくしてください。

Q3. ゼリーは飲み込みやすいと聞きました。窒息ランキングに入っているのはなぜですか?

ランキングに入っているのは、主にカップから吸い込んで食べるミニカップゼリーや、こんにゃく入りのゼリーです。介護用に硬さや付着性を調整した嚥下調整用ゼリーとは性質が違います。お菓子のゼリーを高齢者に出す場合は、カップから吸わせず、スプーンで小さくして食べてもらってください。

Q4. 喉に詰まったとき、水を飲ませれば流れますか?

水を飲ませて流し込むのはおすすめできません。息ができない状態では水も飲めず、かえって気道に入るおそれがあります。すぐに119番通報し、腹部突き上げ法や背部叩打法で異物を取り除いてください。

Q5. 詰まったものが取れて本人も元気そうです。病院に行かなくても大丈夫ですか?

腹部突き上げ法を行った場合は、内臓を傷めている可能性があるため受診してください。また、食べ物の一部が気管に入っていると、数日たってから誤嚥性肺炎を起こすことがあります。発熱、咳、痰、元気がないなどの変化があれば、早めに受診してください。


《総括》高齢者が喉に詰まりやすい食べ物

一口あたりの危険度では、餅、ミニカップゼリー、飴類、パン、肉類、魚介類、果実類、米飯類の順に詰まりやすいとされています。

実際の救急搬送では、おかゆ、餅、ご飯、肉が上位です。毎日の主食でも事故は起きています。

豆腐、プリン、ヨーグルト、カステラなどやわらかい食べ物でも、70歳以上では事故が起きています。原因は食べ物より「かむ力・飲み込む力の低下」です。

食べ物による窒息で亡くなる方の約9割は65歳以上で、9割以上の事故が自宅で起きています。

小さく切る、先に水分でのどを潤す、一口を少なく、食べることに集中、そばで見守る。そして万一のために腹部突き上げ法と背部叩打法を覚えておくことが、家族にできる一番の備えです。

飲み込む力に合わせた食事選びに迷ったときは、地域包括支援センターやケアマネジャー、そして私たちのような地域の配食サービスにもお気軽にご相談ください。

ニコニコキッチン宝塚西宮店:0797-72-2535

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