結論:配食サービスは「介護保険の外」でも、ケアプランにしっかり位置づけられます
先に結論をお伝えします。
杉山 制空「介護保険で配食は使えますか?」というご質問はとても多いのですが、答えは「保険の給付としては使えない。でもケアプランの一部として組み込むことはできる」です。以下で詳しく説明します。
配食サービスをケアプランに位置づける根拠
つまり配食サービスは、「ケアプランに書いてもよいもの」ではなく、「必要な方には書き込むことが望ましいもの」として制度上も想定されているサービスなのです。
そもそも「ケアプラン」とは何か
ケアプランとは、介護が必要になった方が自宅で暮らし続けるために、「どんな課題があり」「どんな目標を立て」「誰が・何を・どのくらいの頻度で支援するか」をまとめた計画書です。要介護1〜5の方は居宅介護支援事業所のケアマネジャーが、要支援1・2の方は主に地域包括支援センターが作成します。
配食サービスの3つの位置づけ方
| 区分 | 主な対象 | 費用 | 申し込み窓口 |
|---|---|---|---|
| ①市町村の一般施策(高齢者福祉事業としての配食) | ひとり暮らし・高齢者のみ世帯などで、市の要件に当てはまる方 | 市の補助があり、自己負担が軽くなる場合がある | 市の高齢福祉担当課・地域包括支援センター |
| ②総合事業の「その他の生活支援サービス」としての配食 | 要支援1・2の方、基本チェックリストで事業対象者となった方 | 市町村が定める利用料 | 地域包括支援センター |
| ③民間の配食サービス(自費) | 要介護度に関係なく、どなたでも | 全額自己負担(1食ごとの料金) | 配食事業者へ直接。ケアマネジャーに伝えてケアプランに反映 |
①市町村の一般施策としての配食
市町村が独自に行う高齢者福祉事業です。安否確認を兼ねて食事を届けるもので、対象者の要件(ひとり暮らし、調理が難しいなど)や自己負担額、実施の有無は市町村ごとに異なります。訪問調査などで必要性を確認してから利用が決まる仕組みの自治体も少なくありません。
②総合事業としての配食(要支援の方など)
2015年度から始まった「介護予防・日常生活支援総合事業」では、「その他の生活支援サービス」の一つとして、栄養改善を目的とした配食が位置づけられています。要支援の方の場合、地域包括支援センターによる介護予防ケアマネジメントのなかで、総合事業のサービスと介護予防給付のサービスを組み合わせて計画が作られます。


③民間の配食サービス(自費)
公的な補助がなくても、民間の配食サービスを利用している方はたくさんいらっしゃいます。この場合も、ケアマネジャーに伝えればケアプランに「インフォーマルサービス(保険外の支援)」として書き込んでもらえます。要介護度や所得の要件がないため、「今日から始めたい」「夕食だけお願いしたい」「やわらか食が必要」といった個別のニーズに合わせやすいのが特長です。
【配食サービス】ケアプランにはどう書かれる?記載イメージ
たとえば、ひとり暮らしで要介護1の方(架空の事例)の場合、ケアプランの第2表には次のように書かれるイメージです。
| 項目 | 記載例 |
|---|---|
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 一人で調理をするのが難しくなり、食事が偏りがち。体重が減ってきている |
| 短期目標 | 1日1食は栄養バランスのとれた食事をとれる |
| サービス内容 | 昼食の配食、配達時の手渡しによる安否確認、食べ残しの様子の確認 |
| サービス種別 | 民間配食サービス(自費) ※保険給付対象外 |
| 頻度 | 週5回(月〜金) |



このようにケアプランに入っていると、デイサービスのない日の食事をどう確保するか、ヘルパーの調理支援と配食をどう組み合わせるか、といった調整を一体的に考えられるようになります。
【配食サービス】ケアプランに位置づけるメリット
1. 多職種で「食」の情報を共有できる
2. 安否確認で気づいた変化が、すぐケアマネジャーに届く


3. 「毎日の見守り」の空白を埋められる
4. モニタリングで見直しがしやすい
【配食サービスとケアプラン】知っておきたい注意点


宝塚市・西宮市で配食をケアプランに入れたいときの相談先
すでに担当のケアマネジャーがいる方:まずはケアマネジャーに「配食を使いたい(使っている)」と伝えてください。次回のプラン見直しやサービス担当者会議で反映してもらえます。
要支援の方、介護認定をまだ受けていない方:お住まいの地域を担当する地域包括支援センターが相談窓口です。宝塚市・西宮市ともに、市内の地域ごとに地域包括支援センターが設置されています。
民間の配食事業者に直接申し込んだ方:申し込んだことをケアマネジャーに伝え、事業者とケアマネジャーが連絡を取り合えるようにしておくと安心です。
ケアマネジャーに伝えるときのチェックリスト
- □ どの配食事業者を使うか(事業者名・連絡先)
- □ 利用する曜日と、昼食・夕食のどちらか
- □ 食事の形態(普通食・やわらか食・カロリー調整食・減塩など)
- □ 手渡しでの安否確認を希望するか
- □ 異変があったときの連絡先(ケアマネジャー・ご家族)
ニコニコキッチン宝塚西宮店の配食とケアプラン連携
ニコニコキッチン宝塚西宮店は、宝塚市・西宮市エリアで安否確認付きの高齢者向け配食サービスを行っています。事業の柱は、ご利用者様への「安心と安全」のお届けです。
- 配達スタッフがお弁当を手渡しし、ご様子を確認します
- 担当のケアマネジャーと連携し、配達時に気づいた変化を共有します
- やわらか食、カロリー調整食に対応しており、どちらも無料でお試しいただけます
- 西宮市内のデイサービスへ、ご利用者様の日々のお弁当をお届けしている実績もあります



「ケアプランに配食を入れたいけれど、どこに頼めばいいかわからない」という方は、ケアマネジャーさんと一緒に、まずはお試しからご検討ください。


【配食サービスとケアプラン】よくある質問
Q. 配食サービスは介護保険で利用できますか?
介護保険の給付サービスとしては利用できません。ただし、ケアプランには保険外サービスとして位置づけることができ、市町村の事業や総合事業として補助が受けられる場合もあります。
Q. 自費で頼んでいる民間の配食も、ケアプランに書いてもらえますか?
はい。担当のケアマネジャーに伝えれば、インフォーマルサービスとしてケアプランに記載してもらえます。
Q. 配食を使うと、デイサービスやヘルパーの利用枠が減りますか?
減りません。配食は介護保険の区分支給限度基準額に含まれないためです。
Q. 要支援でも配食をケアプランに入れられますか?
入れられます。要支援の方は地域包括支援センターが作成する介護予防ケアプランに位置づけます。市が総合事業として配食を実施している場合は、そちらを利用できることもあります。
《総括》配食サービスは高齢者のケアプランにどう位置づけられる?


【配食サービスとケアプラン】参考資料
- 厚生労働省「指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準」および同解釈通知(第13条関係)
- 厚生労働省老健局「介護予防・日常生活支援総合事業の基本的な考え方」
- 厚生労働省老健局「介護予防・日常生活支援総合事業について(概要)」
- 宝塚市公式ホームページ「高齢者の方のご相談は地域包括支援センターへ」




