杉山 制空「親の食事に配食サービスを使いたいけれど、毎日のことだから費用が心配」「市から補助金は出ないのだろうか」ご利用者様のご家族からよくいただくご相談です。
先に結論からお伝えします。
以下、それぞれの根拠と、補助金がなくても負担を抑える方法を整理します。
なぜ「配食サービス 補助金」で調べる人が多いのか
インターネットで「配食サービス 補助金」と検索すると、1食450円などの自己負担額が書かれた自治体のページが数多く出てきます。宇都宮市の「食の自立支援事業」や東京都墨田区の「高齢者配食みまもりサービス」などが代表例です。
これらを見て「自分の住む市にもあるはずだ」と考えるのは自然なことです。ところが実際には、配食への補助は国の制度ではなく、市町村がそれぞれ判断して実施するものです。そのため、隣の市にはあるのに自分の市にはない、ということが普通に起こります。
宝塚市に配食サービスの補助金はあるのか
宝塚市の公式サイトで、高齢者向けの支援・助成をまとめたページに掲載されているのは次の制度です。
| 制度 | 内容 |
|---|---|
| 緊急通報システムの給付 | 緊急通報装置を貸与し、急病等の緊急時に対応。おおむね65歳以上のひとり暮らし高齢者等が対象、所得に応じて自己負担あり |
| 高齢者日常生活用具の給付 | 介護保険の対象外となる電磁調理器・自動消火器を給付 |
| 高齢者に安心キットを配布 | 救急時に備えた情報キット |
| 障碍高齢者タクシー運賃助成 | 対象を限定したタクシー運賃の助成 |
| 住宅改造助成制度 | 高齢者がお住まいの住宅を改造する場合の経費助成 |
| 養護老人ホーム福寿荘・生活支援ハウス | 施設への入所 |
この一覧のどこにも、配食サービスに関する助成はありません。 「その他の高齢者福祉サービス」のページも同様で、緊急通報システム・日常生活用具・施設入所の3項目のみが記載されています。
見落とせないのは「助成が減っている」という流れ
もう一点、2026年に押さえておきたい動きがあります。
この廃止は、市の行財政改革における「事業の整理」の一環として実施されたものです。つまり宝塚市は現在、高齢者向けの助成事業を新設する局面ではなく、整理・縮小する局面にあります。配食への新たな補助を期待するのは、現実的には難しい状況と言えます。
宝塚市の問い合わせ先
| 窓口 | 電話 | 担当 |
|---|---|---|
| 健康福祉部 高齢福祉課 | 0797-77-2068 | 権利擁護・おむつ給付・高齢者相談一般 |
| 同上 | 0797-77-2067 | 障碍高齢者タクシー運賃助成・介護予防・住宅改造 |
| 同上 | 0797-77-2075 | 一体的実施 |
| 同上 | 0797-77-0505 | 認知症施策 |
| 宝塚市役所代表 | 0797-71-1141 | 平日9時〜17時 |
制度の有無を確実に確認したい場合は、高齢福祉課か、お住まいの地域を担当する地域包括支援センター(市内7か所)にお電話ください。担当のケアマネジャーがいらっしゃる場合は、ケアマネジャー経由でも確認できます。
西宮市に配食サービスの補助金はあるのか
西宮市も同様に、高齢者向けの在宅サービス一覧を公式サイトで公開しています。掲載されている制度は次のとおりです。
| 制度 | 内容 |
|---|---|
| 家族慰労金の支給 | 要介護4・5に認定された市民税非課税世帯の在宅高齢者を、過去1年間介護保険サービスを利用せずに介護している家族に年額12万円(年7日以内のショートステイを除く) |
| 介護用品の支給 | 失禁のある高齢者などを介護している家族に紙おむつなどを支給 |
| 見守りホットライン事業 | 通報機器による見守り |
| 認知症高齢者等位置探索サービス事業 | 行方不明時の位置探索 |
| 高齢者・障害者のエアコン購入費等の助成 | エアコン購入費等の助成 |
| 福祉タクシーの派遣 | 移動支援 |
| 自動消火器・火災警報器・電磁調理器の給付 | 防火関連の給付 |
| 車いすバンク | 車いすの貸出 |
こちらにも配食サービスへの助成はありません。 「自宅で利用する支援サービス」「家族を支援するサービス」のいずれのページを開いても、配食は項目として存在しません。
西宮市には「お金ではなく仕組み」の支援がある
ただし西宮市には、配食事業者と行政をつなぐ仕組みがあります。協力事業者による高齢者見守り事業です。
利用料が安くなるわけではありませんが、配達員が毎日顔を見る配食サービスは、この見守りネットワークの一部として機能します。補助金という形ではない「地域の支援」として、覚えておく価値のある制度です。
西宮市の問い合わせ先
| 窓口 | 電話 | 備考 |
|---|---|---|
| 高齢介護課 高齢事業チーム | 0798-35-3077 | 本庁舎1階 |
| 西宮市総合コールセンター | 0798-36-5000 | 平日8時30分〜19時、土日祝9時〜17時 |
| 高齢者あんしん窓口 | 町名により担当が決まっています | 地域包括支援センター(市内15か所) |
そもそも配食サービスは介護保険の対象外です
補助金を探す前に、前提として押さえておきたい線引きがあります。
介護保険では、調理という「行為」には給付がありますが、食材費・弁当代という「モノ」には給付がありません。
| 項目 | 介護保険の扱い |
|---|---|
| 訪問介護(生活援助)のヘルパーが自宅で調理する | 対象(サービス費として給付) |
| デイサービスや施設で出される食事の材料費 | 対象外(自己負担) |
| 配食サービスのお弁当代・配達料 | 対象外(自己負担) |
配食サービスのお弁当は「購入した食品」であり、介護保険が費用を負担する性質のものではない、という整理です。要介護認定を受けていても、要支援であっても、この扱いは変わりません。
⇒ 詳しくは「配食サービスに介護保険は使える?宝塚市・西宮市の場合」もあわせてご覧ください。


自治体によって差が出る理由
では、なぜ他の市には補助があるのでしょうか。
配食への補助は多くの場合、介護保険制度のなかの地域支援事業(任意事業)や、介護予防・日常生活支援総合事業のその他の生活支援サービスという枠組みを使って実施されています。
ここで重要なのは「任意」という言葉です。実施するかどうか、対象を誰にするか、1食いくらの補助にするかは、すべて市町村が判断します。国が一律に決めているわけではありません。
その結果、こうした差が生まれます。
- 週5食まで1食450円の自己負担で利用できる市がある
- 要介護認定や障害者手帳の所持を条件にしている市がある
- 緊急通報システムを設置している世帯は対象外としている市がある
- そもそも制度を持たない市がある
宝塚市・西宮市は最後のケースに該当すると見られます。「制度を廃止した」という公表も、「これから作る」という公表もありません。公式サイトで確認できない=断定はできないが、少なくとも広く案内されている制度ではない、という理解が正確です。
なお、市の予算は年度ごとに変わります。この記事の内容は2026年9月時点の確認結果ですので、実際に申し込む前には必ず窓口でご確認ください。
補助金がなくても費用負担を抑える5つの方法
「補助金がないなら諦めるしかない」ということはありません。実際にご家族が取っている工夫をまとめます。
| 方法 | 内容 | 効果の目安 |
|---|---|---|
| 食数を絞る | 毎日3食ではなく、昼だけ・夕だけにする | 費用は単純に半分以下 |
| 曜日を選ぶ | 家族が訪問できない平日だけ利用する | 週3日利用なら月10日前後 |
| 無料お試しを使う | 合わなかったときの損失をゼロにする | 試食代5,000円前後の節約 |
| 生活保護を受給中の場合 | 費用の扱いは自治体・世帯状況で運用が異なるため、担当のケースワーカーに確認 | 要確認 |
| 見守り費用と合算で考える | 見守りサービスを別契約すると月額が発生する。手渡し配達ならその分が不要 | 月数千円相当 |
最後の項目は見落とされがちです。配食サービスの価格には、食事代だけでなく「毎日顔を見に来る」費用が含まれています。見守り機器やサービスを別に契約した場合の月額と合わせて比べると、印象が変わることがあります。


いちばん確実な節約は「合わないものを買い続けない」こと
高齢のご本人が「食べにくい」「味が合わない」と感じたお弁当は、残されます。残された分は、そのまま無駄になるだけでなく、低栄養のリスクにもつながります。
だからこそ、まず試していただくことをおすすめしています。⇒「お弁当のお試し宅配を無料で頼む方法(宝塚市・西宮市)」


まず相談すべき窓口
配食サービスを検討する段階でお困りのことがあれば、次の順番で相談されるのが確実です。
- 担当のケアマネジャー(いらっしゃる場合)——生活課題として把握し、事業者の紹介や調整をしてくれます
- 地域包括支援センター/高齢者あんしん窓口——制度の有無を含めて中立に相談できます。配食に補助がなくても、他に使える制度を案内してもらえることがあります
- 市の高齢福祉課・高齢介護課——制度の最終的な確認先です
地域包括支援センターは、特定の配食事業者を指定することはありません。中立の相談窓口として、地域にどんな選択肢があるかを教えてくれる場所です。
【配食サービス】ニコニコキッチン宝塚西宮店の場合
私たちは宝塚市・西宮市で高齢者向けの配食をお届けしています。補助金の対象外であることを前提に、費用面・利用面で無理のない仕組みをご用意しています。
配達エリアは宝塚市54町、西宮市60町以上です(逆瀬川・仁川・売布・小浜・清荒神/甲東園・甲風園・段上町・上ケ原・門戸各町ほか)。
お試しのお申し込み・ご相談は 0797-72-2535 までお気軽にどうぞ。


配食サービスに補助金は出る?よくあるご質問
Q1. 宝塚市・西宮市に、本当に配食の補助金はないのでしょうか。
2026年9月時点で、両市の公式サイトに掲載されている高齢者向け助成制度の一覧には、配食サービスに関する項目がありません。ただし「掲載がない」ことと「制度が存在しない」ことは厳密には同じではありませんので、確実な確認は高齢福祉課(宝塚市 0797-77-2068)、高齢介護課(西宮市 0798-35-3077)へお願いします。
Q2. 要介護認定を受ければ、配食に介護保険が使えるようになりますか。
なりません。要介護度にかかわらず、配食サービスのお弁当代は介護保険の給付対象外です。認定を受けることで訪問介護(ヘルパーによる調理)が使えるようになる場合はありますが、それはお弁当の購入とは別のサービスです。
Q3. 医療上の理由で制限食が必要な場合、費用の補助はありますか。
腎臓病食やカロリー調整食など、医師の指示による食事療法が必要な場合でも、配食の費用に対する公的な補助は両市では確認できません。医療費控除の対象にもなりません。
Q4. 隣の市の制度を使うことはできますか。
できません。自治体の高齢者福祉サービスは、その市に住民票がある方が対象です。伊丹市や川西市に制度があったとしても、宝塚市・西宮市にお住まいの方は利用できません。
Q5. 宝塚市のバス・タクシー運賃助成が廃止されましたが、他の制度も減っていくのでしょうか。
今後の予定は公表されていません。ただし高齢者バス・タクシー運賃助成の廃止は市の行財政改革における事業整理として行われたものであり、既存制度が見直しの対象になりうることは事実です。現在お使いの制度がある方は、市からの通知にご注意ください。
《総括》配食サービスに補助金は出る?宝塚市・西宮市



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