杉山 制空「親の食事が心配だけど、配食サービスって介護保険で使えるの?」 宝塚市・西宮市で親御さんの介護をされている方から、よくいただくご質問です。
結論から申し上げると、配食サービス(お弁当の宅配)は、原則として介護保険の給付対象にはなりません。ただし「では全額自己負担でいくらかかるのか」「市の助成はないのか」「どこに相談すればいいのか」を知っておくことで、無理のない形で食事の支援を続けることができます。
この記事では、宝塚市・西宮市の公式情報をもとに、配食サービスと介護保険の関係を整理してお伝えします。
※本記事は2026年9月時点の公開情報をもとに作成しています。制度は年度ごとに変わることがありますので、実際のご利用にあたっては必ず市の窓口にご確認ください。
配食サービスは介護保険の対象になる?
結論:お弁当の宅配は「保険外サービス」
介護保険で利用できるのは、訪問介護(ホームヘルプ)やデイサービスなど、法律で定められたサービスです。事業者が調理したお弁当を届ける「配食」は、この給付の対象には含まれていません。
混同しやすい「調理」と「配達」の違い
ここで多くの方が混乱されるのが、訪問介護の「生活援助」との違いです。
| 介護保険の扱い | |
|---|---|
| ヘルパーが自宅の台所で料理をつくる(調理) | 生活援助として対象になる |
| 事業者が作ったお弁当を自宅に届ける(配達) | 対象外 |
ヘルパーさんが冷蔵庫の食材で1食分を調理するのは介護保険のサービスですが、お弁当を届けてもらうのは別枠、というイメージです。「ヘルパーに料理を頼めるなら、お弁当も保険で頼めるはず」と考えてしまいがちですが、ここは制度上はっきり分かれています。


自治体によっては「食の自立支援事業」がある
一方で、市町村が独自に配食への助成を行っているケースもあります。多くの自治体で「食の自立支援事業」という名前で実施されており、一定の要件を満たす高齢者に対して、1食あたり数百円の助成や、安否確認を兼ねた手渡し配達が行われています。
では、宝塚市・西宮市ではどうなっているのでしょうか。
宝塚市の高齢者向けサービスと配食の扱い
宝塚市の公式サイトで公開されている「介護保険外のサービス」の一覧(2025年12月更新)を確認すると、掲載されているのは次のような内容です。
- おむつの給付(要介護4・5の方、月額上限6,000円)
- 福祉タクシー料金助成
- リフト付タクシー料金助成
- 訪問理容・美容サービス助成
- 高齢者住宅改造助成
- 緊急通報システム、日常生活用具の給付 など
この一覧に、配食サービスへの助成制度は掲載されていません。
「制度が存在しない」と断言できるわけではなく、要綱ベースで運用されていて一覧に載っていない可能性もありますので、気になる方は次の窓口にお問い合わせください。
宝塚市の相談窓口
- 高齢福祉課(本庁舎2階)/電話 0797-77-2068
- 介護保険課 認定担当/電話 0797-77-2038
- お住まいの地域を担当する地域包括支援センター



すでに要介護認定を受けている方は、担当のケアマネジャーに相談するのが最短ルートです。宝塚市の介護保険外サービスは、ケアマネジャーを通じて申請するものが多いためです。
西宮市の高齢者向けサービスと配食の扱い
西宮市の公式サイトの高齢者福祉ページも同様に確認しました。在宅の高齢者向けとして掲載されているのは、
- 見守りホットライン事業
- 協力事業者による高齢者見守り事業
- 介護用品の支給
- 福祉タクシーの派遣
- 家族慰労金の支給 など
で、こちらも個人向けの配食助成制度は掲載されていません。
西宮市の相談窓口は「高齢者あんしん窓口」
西宮市では、地域包括支援センターを「西宮市高齢者あんしん窓口」と呼んでいます。
- 市内15か所に設置
- 保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャーなどの専門職が対応
- 開所時間は月〜土曜 9:00〜17:00(祝祭日・年末年始を除く)



担当する窓口は町名(一部は丁目・番地)ごとに決まっていますので、市のホームページで「担当地域」をご確認のうえ、お近くの窓口にご相談ください。


宝塚市・西宮市の比較
| 項目 | 宝塚市 | 西宮市 |
|---|---|---|
| 公的な配食助成 | 公式サイトでは確認できず(要問い合わせ) | 公式サイトでは確認できず(要問い合わせ) |
| 主な相談窓口 | 高齢福祉課(0797-77-2068)/地域包括支援センター | 高齢者あんしん窓口(市内15か所) |
| 見守り関連の事業 | 緊急通報システムの給付など | 見守りホットライン事業、協力事業者による見守り |
| 会食型の交流 | 老人福祉センター等での交流事業 | 地区社協「ふれあい昼食会」 |
| 実質的な配食の手段 | 民間の配食サービス(全額自己負担) | 民間の配食サービス(全額自己負担) |



両市とも、日常的に自宅で食事を受け取る手段としては、民間の配食サービスが中心になっているのが実情です。
気になる費用は?1食あたりの相場
全額自己負担となると、やはり気になるのは金額です。高齢者向け配食サービスの価格帯は、おおむね1食500〜700円台が中心です。
宝塚市・西宮市エリアでは、複数の事業者がサービスを提供しています。価格だけでなく、次の点も比較のポイントです。
- 配達エリア(市内でも対応外の地域があります)
- 手渡しかどうか(安否確認になるか、置き配か)
- やわらか食・ムース食・きざみ食などの食形態への対応
- カロリー調整食・たんぱく調整食・透析食などの制限食への対応
- 1食からの注文が可能か、定期契約が必要か


要介護認定を受けている場合、ケアマネジャーはどう関わる?
配食は保険外サービスのため、介護保険の給付としてケアプランに位置づけることはできません。ただし、ケアマネジャーが「食事の準備が難しい」という生活課題として把握し、地域の配食事業者を紹介・調整することは日常的に行われています。
「保険で使えないなら相談しても仕方ない」ということはありません。むしろ、
- 服薬管理や通院との兼ね合い
- 食事量の低下(低栄養・フレイル)のリスク
- 一人暮らしの見守り体制
といった全体像を踏まえた提案をもらえるため、まずは担当ケアマネジャーに相談されることをおすすめします。


まだ認定を受けていない方は
要介護認定を受けていない、あるいは申請していない方でも、民間の配食サービスは誰でも利用できます。認定の有無は問われません。
同時に、今後のことを考えて相談だけしておくのも有効です。
- 宝塚市の方 → 地域包括支援センター、または高齢福祉課
- 西宮市の方 → お住まいの地域の高齢者あんしん窓口
生活保護を受給されている場合
配食サービス「ただのお弁当」で終わらせない選び方
配食サービスを選ぶとき、価格や味と同じくらい大切なのが、栄養管理と見守りの視点です。
栄養管理体制を確認する
参考資料⇒地域高齢者等の健康支援を推進する配食事業の栄養管理に関するガイドライン 厚生労働省
このガイドラインでは、
などが示されています。
「やわらかいお弁当」と一口に言っても、刻んであるだけのものと、嚥下の状態に合わせて物性を調整したものでは全く別物です。ご家族の噛む力・飲み込む力に合った食形態かどうか、事業者に確認してください。
手渡しによる安否確認
一人暮らしの親御さんの場合、毎日決まった時間に人が訪ねてくること自体が見守りになります。お弁当を手渡しで届ける事業者であれば、体調の変化や「今日は元気がないな」といった小さなサインに気づくことができます。置き配のみのサービスと比べて、この差はとても大きいものです。介護保険では代替できない部分でもあります。


【配食サービスと介護保険】よくある質問
Q. 介護保険の限度額が余っていれば配食に使えますか?
A. 使えません。配食は給付の対象外のため、限度額の残りとは関係なく全額自己負担となります。
Q. 要支援1でも配食サービスは頼めますか?
A. 民間の配食サービスであれば、認定の有無や区分にかかわらずご利用いただけます。
Q. 毎日でなくても大丈夫ですか?
A. 事業者によりますが、週2〜3回、昼だけ、といった使い方に対応しているところもあります。まずは無理のない回数から始める方が続きます。
Q. 市の助成があるかどうか、確実に知る方法は?
A. 宝塚市は高齢福祉課(0797-77-2068)、西宮市はお住まいの地域の高齢者あんしん窓口へ電話で直接お尋ねください。ホームページに載っていない支援が案内されることもあります。
《総括》配食サービスと介護保険【宝塚市・西宮市】
- 配食サービスは介護保険の給付対象外で、原則として全額自己負担
- ヘルパーによる「調理」は保険内、お弁当の「配達」は保険外
- 宝塚市・西宮市とも、公式サイト上では配食への助成制度が確認できない(要問い合わせ)
- 費用の相場は1食おおむね500〜700円台
- 選ぶときは、価格に加えて食形態への対応・栄養管理体制・手渡しによる見守りを確認する



介護保険で賄えない部分だからこそ、どのサービスを選ぶかで暮らしやすさが変わります。ご家族の状態やご予算に合わせて、無理なく続けられる形を探してみてください。
宝塚市・西宮市で配食をご検討中の方は、ニコニコキッチン宝塚西宮店がお試しのお弁当や食形態のご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。☎ 0797-72-2535
宝塚市で安否確認付きの配食サービスを探すなら|ニコニコキッチン宝塚西宮店の見守り体制


