独身税は誰が決めた?岸田政権の「置き土産」負担額を公開

独身税

「独身税」という言葉を聞いて、「自分は結婚しているから関係ない」と安心していませんか?

その油断、2026年4月の給与明細を見た瞬間に絶望へと変わるかもしれません。

SNSで炎上中のこの制度、正式名称は「子ども・子育て支援金」と言います。

実は独身者だけでなく、子育て中の共働き世帯や、すでに子育てを終えた高齢者までもが徴収対象となる「全世代負担」の仕組みなのです。

「誰がこんな理不尽なことを決めたのか?」「毎月いくら手取りが減るのか?」……その答えを知らないままでは、搾取され続けるだけです。

本記事では、岸田政権下で決定されたこの制度の裏側と、9割の人が誤解している「残酷な真実」を徹底解説します。あなたの生活を守るための知識を、今すぐ手に入れてください。

目次

結論:独身税は誰が決めた?

制度決定の主体と政治的背景

岸田政権と「異次元の少子化対策」

この制度を主導して決定したのは、当時の岸田文雄内閣です。

岸田首相は「異次元の少子化対策」を政権の最重要課題として掲げ、そのための安定的な財源として「支援金制度」を考案しました。制度の具体的な設計は、2023年に新設された「こども家庭庁」が中心となって行われました。政府は、歳出改革や賃上げによって国民の実質的な負担は増えないと強調してきましたが、実際には新たな徴収枠を設ける形となったため、野党や専門家からは「事実上の増税である」との厳しい批判が相次ぐことになりました。

杉山 制空

まさしく増税メガネこと岸田総理の「置き土産」ですよね・・・何とか高市総理には撤回してほしい制度です。

国会での可決・成立プロセス

「子ども・子育て支援金制度」を含む関連法案は、2024年6月12日の参議院本会議で、自民党・公明党などの与党の賛成多数により可決・成立しました。

杉山 制空

国会審議の過程では、立憲民主党や日本共産党などの野党が「社会保険料への上乗せは、低所得者ほど負担が重くなる逆進性がある」「国民への説明が不十分だ」として強く反対しましたが、与党の圧倒的な議席数を背景に押し切られる形となりました。

このように「独身税」の決定は、特定の個人ではなく、当時の政権与党による集団的な意思決定によって、法制化されたのです。

「独身税」の正体と2026年からの変更点

独身税と呼ばれる制度の真実

正式名称は「子ども・子育て支援金制度」

SNSやネット掲示板で「独身税」として大きな話題となっている制度の正体は、2024年6月に成立した「子ども・子育て支援金制度」です。

この制度は、深刻化する少子化対策の財源を確保するために創設されました。政府は「実質的な負担増はない」と説明していますが、実際には既存の社会保険料に上乗せされる形で徴収されるため、多くの国民にとって手取り額が減少する要因となります。

独身者だけでなく、共働き世帯や子育てを終えた高齢者まで、社会保険に加入しているほぼ全ての人が対象となる「全員参加型」の負担金であることが、この制度の大きな特徴です。

参考;【公式】こども家庭庁 子ども・子育て支援金制度

なぜ「独身税」という俗称が広まったのか

この制度が「独身税」と呼ばれるようになった最大の理由は、負担と受益のアンバランスさにあります。

徴収される支援金は、児童手当の拡充や妊婦への給付金など、主に子育て世帯への支援に充てられます。そのため、独身者や子どもを持たない世帯、あるいは既に子育てを終えた世代から見れば、「自分たちは支払うだけで、直接的な恩恵を一切受けられない」という不公平感が強く残ります。この「子どものいない人が子育て世帯を支える」という構図が、批判を込めて「独身税」や「子なし税」という言葉で表現され、SNSを中心に拡散されることとなりました。

「独身税」2026年4月からの具体的なスケジュール

徴収開始時期と段階的な増額

「子ども・子育て支援金」の徴収は、2026年4月から開始されることが決定しています。

当初は年間約6,000億円規模からスタートし、その後段階的に引き上げられ、2028年度には年間1兆円規模にまで拡大する計画です。つまり、導入初年度よりも2年目、3年目と年を追うごとに国民一人ひとりの負担額が増していく仕組みになっています。給与所得者の場合は、毎月の給与から天引きされる健康保険料に合算される形で徴収されるため、2026年の春以降、多くの人の給与明細で「社会保険料」の項目がこれまで以上に高くなることが予想されます。

「独身税」誰がいくら払う?年収別の負担額シミュレーション

負担対象者と徴収の仕組み

会社員から高齢者まで「逃げ道なし」の全世代負担

この支援金を負担するのは、公的医療保険(健康保険)に加入している全ての世代です。

具体的には、会社員や公務員が加入する被用者保険、自営業者やフリーランスが加入する国民健康保険、そして75歳以上の高齢者が加入する後期高齢者医療制度の全てが対象となります。つまり、現役世代だけでなく、年金生活を送っている高齢者からも徴収されることになります。政府は「全世代で子育てを支える」という理念を掲げていますが、これは裏を返せば、社会保険料を支払っている限り、誰もこの負担から逃れることはできないということを意味しています。

参考;子ども・子育て支援金 対象者 Q&A こども家庭庁

年収別の月額・年額負担目安

政府が公表している試算によると、2028年度の満額徴収時における一人当たりの平均負担額は月額450円程度とされていますが、これはあくまで平均値です。実際には年収に応じて負担額が変動します。

以下の表は、年収別の月額・年額負担の目安です。

年収(額面)月の負担額(目安)年間の負担額(目安)
200万円350円4,200円
400万円650円7,800円
600万円1,000円12,000円
800万円1,350円16,200円
1,000万円1,650円19,800円

会社員の場合は、この本人負担額と同額を会社側も負担するため、企業にとっても人件費増という形で大きな影響を与えることになります。

独身税が「デマ」と言われる理由と真実

「独身税」ネット上の情報の整理

「独身者だけが払う税金」は間違い

ネット上で「独身税が始まる」という情報を見た際、それが「独身者だけを対象とした新しい税金」という意味であれば、それは半分正解で半分間違い、いわゆる「デマ」に近いと言えます。

前述の通り、この制度は既婚・未婚を問わず、社会保険加入者全員が負担するものです。したがって、「独身だからという理由だけで課税される」わけではありません。しかし、独身者が「支払うだけで恩恵がない」という実態は事実であるため、その不公平性を象徴する言葉として「独身税」という呼び方が定着してしまいました。情報の表面的な言葉だけでなく、その中身を正しく理解することが重要です。

過去に検討された「独身税」の歴史

実は、日本で「独身税」という言葉が注目されたのは今回が初めてではありません。過去には地方自治体の議論の中で、少子化対策のアイデアとして独身税の導入が提案されたことがありましたが、憲法上の「幸福追求権」や「法の下の平等」に反する恐れがあるとして、実現には至りませんでした。

今回の「子ども・子育て支援金」は、税金ではなく「社会保険料への上乗せ」という形をとることで、法的なハードルを回避しつつ、実質的に全世代から資金を集める仕組みとなっています。

この「税金ではないが負担は増える」という巧妙な設計が、混乱を招く一因となっています。

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海外の事例:独身税で失敗した国はどこ?

ブルガリアの「独身税」という悲劇

1960年代に導入された強制的な課税

世界で最も有名な独身税の失敗例として挙げられるのが、1968年から1989年にかけてのブルガリアです。

当時のブルガリア政府は、深刻な少子化を食い止めるため、5歳から50歳までの独身者に対して、収入の5%から10%という非常に重い「独身税」を課しました。結婚して子どもを作れば免税されるという、極めて直接的なインセンティブを狙った政策でした。しかし、この強引な手法は国民の強い反発を招いただけでなく、経済的な余裕を奪う結果となり、若者が結婚や出産をさらに控えるという皮肉な事態を引き起こしました。

政策の結果と現代への教訓

ブルガリアの独身税導入の結果、出生率は上がるどころか、導入前の2.18から導入後には1.8程度まで低下し、政策は完全に失敗に終わりました。

最終的に1989年の体制崩壊とともにこの税制は廃止されました。

この事例から学べる教訓は、「独身者にペナルティを課しても少子化は解決しない」ということです。むしろ、手取り収入を減らすことは、結婚や出産を希望する若者の経済的基盤を弱めることになり、逆効果になる可能性が高いのです。日本の「支援金制度」も、若者の手取りを減らすという点では共通しており、同様の失敗を繰り返さないか懸念されています。

参考:ブルガリアが独身税を導入し大失敗に終わった件について

独身税ついて私たちが知っておくべきこと

「独身税」制度のポイントと今後の向き合い方

情報を正しく理解し、声を上げること

「独身税」という言葉の裏にある「子ども・子育て支援金制度」は、2026年4月から私たちの生活に確実に影響を与え始めます。まずは、これが単なるデマではなく、社会保険料の上乗せという形で実質的な負担増になるという事実を正しく認識することが大切です。また、この制度が本来の目的である少子化対策として本当に機能するのか、自分たちの支払ったお金が正しく使われているのかを監視し続ける必要があります。専門家が指摘するように、政治の決定に対して私たちができる最も具体的で強力な行動は、選挙を通じて自らの意思を示すことです。

自分自身のライフプランを守るために

物価高や社会保険料の増加が続く中で、手取り収入を守るためには、制度を知るだけでなく、個人の資産防衛も重要になってきます。NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用した資産形成や、家計の見直しを行うなど、国に頼りすぎない自衛策を講じることが、これからの時代を生き抜く鍵となります。

この記事が、新しい制度に対する理解を深め、あなた自身の未来やこの国のあり方について考えるきっかけになれば幸いです。

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