2025年7月25日、大きな期待を背負って開業した沖縄県今帰仁村のテーマパーク『ジャングリア沖縄』
しかし、オープン直後から「7時間待ち」「CM詐欺」「口コミが消された」といった批判が殺到し、ネット上で大炎上しています。
USJをV字回復させた森岡毅氏率いる「刀」が手掛けただけに、その失敗は業界に大きな衝撃を与えました。
なぜここまで批判されているのか?
口コミ削除は本当に運営の仕業なのか?炎上の真相を徹底解説します。
ジャングリア沖縄はなぜ炎上?批判殺到の5つの理由
ジャングリア【批判理由①】プロモーションと現実の致命的なギャップ
CMのCG映像と実物の圧倒的な違い
ジャングリア沖縄の炎上の最大の火種となったのが、プロモーション映像と実物の圧倒的な乖離です。
テレビCMやプロモーション動画では、まるでハリウッド映画のような迫力のCG映像で恐竜が車に迫り、壮大なアマゾンのジャングルを駆け巡る演出が展開されていました。
「大自然没入型」コンセプトの矛盾
映像と実物のギャップ自体は他のテーマパークでも見られる現象であり、本質的な問題ではないのでしょう。
むしろ問題は「沖縄の大自然」を売りにしながら、メインコンテンツが「人工の恐竜」という根本的な矛盾にあると分析します。
世界自然遺産のやんばるの森という唯一無二の自然環境がありながら、なぜ全国どこにでもありそうな恐竜テーマなのか。
この「沖縄らしさ」の欠如が、多くの来場者の失望を招く結果となりました。
ジャングリア【批判理由②】異常な待ち時間と致命的なキャパシティ不足
7時間待ち?信じられない待ち時間の実態
SNSで最も衝撃を与えたのが、信じがたいほどの待ち時間でした。
USJの40分の1?処理能力の設計ミス
この異常な待ち時間の根本原因は、アトラクションの処理能力の設計ミスにあります。
ジップラインは1回2人、巨大ブランコは4人しか乗れません。これに対し、USJやディズニーランドの人気アトラクションは1回で50〜70人を処理できるため、効率は約40分の1という計算になります。
もともと運営側もこの問題は把握していたはず・・・それにもかかわらず、抜本的な対策を講じずに開業に踏み切ったことが、現在の惨状を招いたと分析します。
ジャングリア【批判理由③】費用対効果への深刻な疑問
総額5〜6万円?高すぎる旅行コスト
ジャングリアへの訪問は、入場料だけでは完結しません。
特に県外からの観光客は、飛行機代、宿泊費、そして立地の悪さから必須となるレンタカー代が重くのしかかります。これらを合計すると「1人あたり5〜6万円になるケース」もあり、気軽なレジャーとは言えない価格帯です。
高額投資に見合わない体験価値
高い費用をかけて訪れた結果が「長時間待った末にアトラクション1つ」では、満足度が著しく低くなるのは当然です。
ジャングリア【批判理由④】運営トラブルとアクセスの悪さ
開業初日からのシステム障害
開業初日から運営面でのトラブルが相次ぎました。
レンタカー必須の立地問題
沖縄本島北部の山間部に位置するジャングリアは、公共交通機関でのアクセスが極めて困難です。
那覇空港から車で約1時間半以上かかり、事実上レンタカーが必須の立地。
さらに屋外アトラクション中心のため、沖縄特有のスコールや台風の影響を受けやすく、天候リスクも大きな問題となっています。
ジャングリア【批判理由⑤】独自性の欠如とコンセプトの迷走
「なぜ沖縄で恐竜?」の根本的疑問
恐竜をテーマにした施設やジップラインなどのアクティビティは、今や日本全国に数多く存在します。そのため、「ジャングリアでしか体験できない」という圧倒的なオリジナリティや付加価値を感じにくかったという指摘が多数上がっています。
森岡氏への期待値の高さが裏目に
USJを大成功に導いた森岡氏率いる「刀」への期待値が高かっただけに、コンテンツの既視感や独自性の欠如は、より厳しい評価につながってしまいました。
「刀なら何か革新的なものを提供してくれるはず」という期待が、現実とのギャップをより際立たせる結果となりました。
【ジャングリア批判と炎上理由】口コミ削除問題の真相
口コミ400件から一桁へ激減した経緯
開業直後の7月26日には、Googleマップに400件以上の口コミが投稿され、その多くが低評価でした。
ところが翌27日、これらの口コミが突如として一桁まで激減し、ほとんど閲覧できない状態になりました。
この異常事態に、SNSでは「運営が都合の悪い口コミを意図的に削除したのではないか」という疑惑が拡散しました。
Googleの公式見解と現在の状況
7月30日、Google側が公式に説明を行いました。削除はジャングリア運営側からの依頼ではなく、「探知システムが、ポリシー違反であるトピック外の口コミの大量流入を検知したため」であり、さらなる悪用を防ぐための「保護措置」だったとのことです。
つまり、実際の体験に基づかない批判や中傷などが短時間に集中したため、システムがスパムと判断し自動的に削除したということです。ジャングリア側も「当パークは関与していない」との声明を発表しています。
【ジャングリア】実際に行った人のリアルな声(口コミ・評判まとめ)
批判が目立つ一方で、肯定的な意見も存在します。両方のリアルな声を見てみましょう。
【ジャングリア】批判的な口コミ:「がっかりした」点
やはり最も多いのが「1日でアトラクションに1つしか乗れなかった」「待ち時間が長すぎて熱中症になりそうだった」といった体験価値に対する不満です。
また、「チケットアプリがクラッシュして整理券が取れない」「スタッフの案内が不十分で混乱した」など、開業当初の運営体制の不備を指摘する声も多く見られました。
休憩スペースの不足や、食事の価格が高いといった点も、満足度を下げる要因となっています。
沖縄で屋内レストラン1つだけは厳し過ぎるだろwwwジャングリア pic.twitter.com/2uHFSgth9L
— あき (@aki_yattemiru) July 28, 2025
【ジャングリア】肯定的な口コミ:「楽しかった」点
一方で、実業家の堀江貴文氏のように「普通にめちゃくちゃ楽しい」と擁護する声もあります。
ただし、これは人が少ない平日に待ち時間なく体験できたケースであり、一般客の体験とは乖離がある可能性が指摘されています。
また、「プレオープンで体験したが、空いていて楽しめた」「お土産ショップのセンスが良く、充実していた」といったポジティブな意見も見られます。これらの声から、混雑さえなければ楽しめるポテンシャルを秘めていることがうかがえます。
ジャングリアの感想
— もっちー@個別株投資家 (@mochi_194) July 29, 2025
悪い口コミが目立つが個人的には凄く楽しかった。
本日のコツ?15時頃行くと駐車場が空いており予約無しで停めれた。ファインディングダイナソー40分待ち。ダイナソーサファリは18時頃行くとほぼ待ち時間0で2回乗れた。トラムストップは到着待ち。今日は午後入場がオススメだた pic.twitter.com/sIMMihzBeD
Q&A【ジャングリア】に関するよくある質問
Q1: ジャングリアの口コミが削除されたのは、運営側が悪い評価を隠蔽したからですか?
A1: Google社の公式発表によれば、運営側の意図的な削除ではありません。短期間にポリシー違反の口コミ(実際の体験に基づかない投稿など)が大量に投稿されたため、Googleのシステムが自動的に保護措置として削除したと説明されています。ジャングリア側も関与を否定しています。
Q2: CMと実物がそんなに違うのですか?
A2: 「全くの別物」と感じる人が多いようです。特に、USJのようなスリルや没入感を期待していくと、そのギャップにがっかりする可能性が高いです。自然の中にアトラクションが点在する、アスレチック要素の強いパークと認識していく方が、期待値とのズレは少ないでしょう。
Q3: これから行っても楽しめないのでしょうか?
A3: 楽しみ方は人それぞれですが、現状では「誰でも間違いなく楽しめる」とは言いがたい状況です。特に混雑が予想される土日祝日や長期休暇中は、長い待ち時間を覚悟する必要があります。平日などの空いている日を狙えるのであれば、比較的快適に楽しめる可能性はあります。今後の運営改善に期待しつつ、情報を収集してから判断するのが賢明です。
【総括】ジャングリアへの批判と炎上理由
ジャングリア沖縄がこの危機を乗り越え、愛される施設となるためには、抜本的な改革が不可欠です。
短期的には、効率的な整理券システムの導入による待ち時間の短縮、日陰や屋内休憩スペースの増設といった快適性向上が急務です。中長期的には、アトラクションのキャパシティ増強や、沖縄の自然や文化を活かした独自性の高い新コンテンツの開発が求められます。
そして何より、プロモーションと実体験の価値を一致させ、顧客との信頼関係を再構築することが最も重要です。
森岡毅氏率いる「刀」の手腕が真に問われるのはこれからです。厳しい批判を真摯に受け止め、顧客満足度を第一に考えた運営へと転換できるか、その動向が注目されます。