夜中の『非通知ワン切り』はヤバい?目的と安全対策を徹底解説

非通知

「また非通知だ…しかも夜中にワン切りなんて、気持ち悪い」

深夜、けたたましく鳴ってすぐに切れる非通知着信・・・。

誰が?、何の目的でかけてきているのか分からず、不安になりますよね・・・もしかして、何か事件に巻き込まれる前兆…?

この記事では、そんなあなたの悩みを解決します!

非通知ワン切りの本当の目的から、今すぐできる具体的な対策、さらには知っておくべき関連する危険な電話の手口まで、徹底解説します。

この記事を読めば、もう非通知ワン切りに怯える必要はありません。安心して眠れる夜を取り戻しましょう。

夜中の非通知ワン切り、その目的は?

夜中、ようやく寝静まった頃にかかってくる非通知のワン切り電話・・・不気味で、一体誰が何の目的でかけてきているのか不安になりますよね。

単なるいたずらで済めば良いのですが、実はそこには様々な意図が隠されている可能性があります。

ここでは、非通知ワン切りの主な目的を詳しく解説していきます。

【夜中の非通知ワン切り①】電話番号の有効性チェック

与信調査としての側面

意外かもしれませんが、非通知ワン切りの目的の一つに「与信調査」があります。

これは、銀行やクレジットカード会社、ローン会社などが、委託した調査会社を通じて行っているケースです。

電話がかかり、呼び出し音が鳴ることで「その電話番号が現在使われているか」「電話料金を滞納していないか」などを確認しています。

支払い能力があるかどうかの最低限のチェック、というわけですね。あなたの信用情報を確認するために、このようなことが行われている可能性があるのです。

夜中ににかかってくる理由

なぜ?わざわざ夜中にかけてくるのでしょうか?

それは、通話料を発生させないためです。

杉山誠空
もし昼間にかけて相手が出てしまうと、通話料がかかってしまいます。多くの人が寝静まっている夜中であれば、電話に出られる可能性が低いため、着信履歴だけを残して電話番号の有効性を確認できる、という理屈です。

まさに迷惑極まりない話ですが、コスト削減のためにこのような手段が取られている場合があるのです。

【夜中の非通知ワン切り②】個人情報リストの作成・販売

 テレアポ・闇金業者への情報売却

非通知ワン切りは、あなたの電話番号が「生きている」かどうかを確認し、その情報をリスト化して販売することを目的としている場合があります。

無作為に電話をかけ、繋がった番号(=有効な番号)のリストを作成し、テレアポ業者やセールス会社などに販売するのです。さらに悪質なケースでは、支払いが滞っている可能性のある番号リストを「お金に困っているグループ」として闇金業者に売却することもあると言われています。

ダークウェブでの取引リスク

収集された電話番号リストは、さらに危険な目的で利用される可能性も否定できません。

近年問題になっているのが、インターネットの匿名性の高い空間「ダークウェブ」での個人情報の売買です。

有効な電話番号リストがダークウェブ上で取引され、特殊詐欺グループや強盗グループなどの犯罪者の手に渡ってしまうリスクがあります。

非通知ワン切りを放置することで、思わぬ犯罪に巻き込まれる可能性もゼロではありません。

【夜中の非通知ワン切り③】いたずらやストーカー行為

繰り返される着信の特徴

単純ないたずらや、特定の個人に対するストーカー行為として非通知ワン切りが行われるケースもあります。

この場合、特定の時間帯に集中したり、執拗に繰り返されたりすることが特徴です。相手に不快感を与えたり、睡眠を妨害したりすることが目的で、悪質性が高いと言えます。もし心当たりがないのに何度も同じような時間に非通知ワン切りが続く場合は、この可能性も疑ってみましょう。

精神的な苦痛と対処

いたずらやストーカー目的の非通知ワン切りは、精神的な苦痛を伴います。

深夜や早朝に何度も起こされることで、睡眠不足になったり、常に電話を気にするようになってしまったりと、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。

このような場合は、単に無視するだけでなく、後述する着信拒否設定を行う、あまりに悪質な場合は警察に相談するなどの対処が必要です。身の危険を感じる場合は、早急な対応を心がけましょう。

非通知ワン切り電話への対処法

不快で不安な非通知ワン切り電話。

かかってきた場合、どのように対処するのがベストなのでしょうか。ここでは、具体的な対処法をステップごとに解説します。

基本は無視・出ないこと

電話に出るリスク

非通知ワン切り電話への最も基本的な対処法は「無視すること」、つまり電話に出ないことです。

ワン切りなので、そもそも出られないケースが多いですが、もしタイミングよく出られたとしても、すぐに切られてしまうことがほとんどです。

電話に出てしまうと、相手に「この番号は現在使われており、電話に出る人がいる」という情報を与えてしまいます。

これにより、さらに迷惑電話がかかってきたり、リスト業者に情報が渡ってしまったりするリスクが高まります。また、声だけで性別などの個人情報を推測される可能性もゼロではありません。

無視を続ける際の注意点

基本的には無視で問題ありませんが、いくつか注意点もあります。

一つは、無視し続けても相手が諦めるとは限らない点です。特にいたずらやストーカー目的の場合、反応がないことで行為がエスカレートする可能性も考えられます。

また、前述の通り、詐欺グループが不在確認のためにかけている可能性も否定できません。

あまりにも頻繁にかかってくる、深夜だけでなく昼間にもかかってくる、他の嫌がらせ(手紙など)も受けている、といった場合は、単なる無視だけでなく、次のステップである着信拒否や、場合によっては警察への相談も検討しましょう。

着信拒否設定の活用

スマホ本体での設定

最も確実で手軽な対策は、お使いのスマートフォン本体の機能で非通知着信を拒否することです。

iPhone、Androidともに、簡単な設定で非通知からの着信を一括で拒否できます。

設定方法は機種によって多少異なりますが、多くの場合、「設定」アプリ内の「電話」や「通話設定」といった項目から設定可能です。この設定をしておけば、非通知の電話がかかってきても着信音が鳴ることはなくなり、精神的なストレスから解放されます。

キャリアサービスの利用

スマートフォンの本体設定だけでなく、契約している携帯電話会社(キャリア)が提供する迷惑電話対策サービスを利用する方法もあります。

ドコモの「番号通知お願いサービス」、auの「番号通知リクエストサービス」、ソフトバンクの「ナンバーブロック」などが代表的です。

これらのサービスを利用すると、非通知でかけてきた相手に「番号を通知してかけ直してください」といった旨のアナウンスを流し、着信をブロックできます

多くの場合、申し込み不要・無料で利用できるサービスもあるので、ご自身のキャリアのサービスを確認してみましょう。

電話番号の変更

最終手段としての検討は電話番号の変更

着信拒否設定をしても、なぜか非通知ワン切りが止まらない、あるいは他のトラブル(悪質なセールス電話が増えたなど)にも発展してしまった場合は、最終手段として電話番号の変更を検討するのも一つの手です。

根本的な解決にはなりますが、友人や知人、勤務先、登録している各種サービスなどへの連絡・変更手続きが必要となり、手間がかかることは覚悟しなければなりません。しかし、しつこい迷惑電話やストーカー被害から完全に解放されるためには、有効な選択肢となり得ます。

非通知ワン切りと関連する危険な電話

非通知ワン切り自体も迷惑ですが、それに関連して、より悪質で危険な電話の手口が存在します。

知らずに対応してしまうと、金銭的な被害や深刻なトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

ここでは、特に注意すべき危険な電話の手口について解説します。

国際電話を利用した高額請求詐欺

「+」から始まる番号への注意

最近急増しているのが、「+」から始まる国際電話番号を使った詐欺です。

特に、ワン切りでかかってきた国際電話番号に安易に折り返してしまうのは非常に危険です。

見慣れない「+」付きの番号からの着信履歴が残っていると、「どこからだろう?」と気になってかけ直したくなる心理を巧みに突いてきます。しかし、不用意に折り返すと、高額な通話料を請求される詐欺に巻き込まれる可能性があります。

高額請求の仕組み

なぜ高額請求が発生するのか?そのからくりは巧妙です。

一つは、複数の国を経由させることで中継料金を上乗せする手口です。犯罪者は特定の国や通信事業者と契約し、折り返しの電話を自動的に複数の国へ転送させます。その中継ごとに料金が発生し、最終的に高額な請求となるのです。

さらに悪質なのは、「プレミアムレートナンバー」と呼ばれる、日本でいうダイヤルQ2のような高額な情報料が設定された番号を経由させる手口です。

法整備の甘い国の番号が悪用され、気づかないうちに1分あたり数千円といった法外な料金が発生することもあります。

通話を長引かせるために自動音声を使ったり、当選詐欺を装ったりするケースもあります。

電話番号偽装による詐欺

警察署などを装う手口

「まさか」と思うかもしれませんが、電話の発信者番号は偽装することが可能です。

インターネット電話(VoIP)や特定のアプリ、サービスを利用することで、発信元が任意の電話番号を表示させることができるのです。

この手口を悪用し、警察署(末尾が0110など)や銀行、役所といった公的機関の電話番号になりすまして信用させ、詐欺を働くケースが報告されています。

杉山誠空
例えば、「あなたの口座が不正利用されている」「詐欺事件の関係者として名前が挙がっている」などと不安を煽り、「凍結を防ぐために」「調査協力のために」といった口実で指定口座への振り込みを要求したり、個人情報を聞き出そうとしたりするのです。

偽装電話への対応策

見慣れた番号や公的機関の番号からの着信であっても、すぐに信用してはいけません。

特に、電話口で口座番号や暗証番号を聞かれたり、お金の振り込みを要求されたりした場合は、詐欺を疑ってください

警察や銀行などが電話でそのような要求をすることは絶対にありません。

少しでも怪しいと感じたら、相手の言う電話番号を鵜呑みにせず、一度電話を切りましょう。そして、自分で調べた正規の電話番号(例えば、警察署の代表番号など)にかけ直し、事実確認をすることが重要です。この一手間が、詐欺被害を防ぐための最も有効な対策となります。

非通知ワン切り電話の相手を特定できる?

頻繁にかかってくる非通知ワン切り。「一体誰がかけてきているのか知りたい!」と思うのは自然なことです。相手を特定する方法はあるのでしょうか?

特定は基本的に不可能

システム・セキュリティ上の理由

結論から言うと、非通知でかかってきた電話の相手(電話番号)を、受けた側が特定する方法は基本的にありません。

電話のシステム上、「184」などを付けて非通知で発信された場合、着信側の端末には発信者の番号情報が伝わらない仕組みになっています。

これは携帯電話でも固定電話でも同じです。

電話番号は重要な個人情報であり、セキュリティ上の観点からも、通信事業者などが本人の同意なく第三者に発信者情報を提供することはありません。犯罪捜査など、法的な手続きを踏んだ場合に限り開示される可能性はありますが、個人が特定することは不可能です。

特定できると謳うサービスの注意点

インターネット上などで、「非通知の相手を特定できる」といったサービスやアプリを見かけることがあるかもしれません。

しかし、前述の通り、システム的・セキュリティ的に非通知発信者の特定は不可能です。

そのようなサービスは、別の個人情報を収集する目的であったり、効果のない高額な請求をしてきたりする詐欺まがいのものである可能性が高いです。安易に利用したり、個人情報を提供したりしないように十分注意してください。「非通知の相手は特定できない」と認識しておくことが重要です

よくある質問(Q&A)

Q1. 非通知ワン切り電話にうっかり出てしまったら、どうなりますか?

A1. 一度出てしまっただけで、すぐに大きな被害が発生する可能性は低いですが、注意は必要です。相手に「この電話番号が使われていること」「電話に出る人がいること」が伝わってしまいます。これにより、今後、別のセールス電話や迷惑電話が増える可能性があります。また、リスト業者に情報が渡り、悪用されるリスクもゼロではありません。もし出てしまった場合は、すぐに電話を切り、今後は非通知電話には出ないようにするか、着信拒否設定をすることをおすすめします。

Q2. 非通知ワン切りがあまりにしつこい場合、警察に相談すべきですか?

A2. 状況によります。単に非通知ワン切りが数回あった程度では、警察がすぐに動くのは難しいかもしれません。しかし、以下のような場合は相談を検討しましょう。

  • 非常に頻繁(毎日、1日に何度もなど)にかかってくる

  • 夜中や早朝など、悪質な時間帯に繰り返される

  • ストーカー行為(他の嫌がらせも伴うなど)の可能性がある

  • 脅迫めいた内容や、身の危険を感じる場合
    相談する際は、いつ、どのくらいの頻度でかかってきたかなどの記録を持参するとスムーズです。警察は、事件性があると判断すれば捜査を行う可能性がありますし、そうでなくても今後の対策についてアドバイスをくれることがあります。

Q3. 非通知着信拒否を設定すると、何か困ることはありますか?

A3. 非通知着信拒否は非常に有効な対策ですが、いくつか注意点があります。最も大きな点は、悪意のない相手からの非通知電話も拒否してしまうことです。例えば、公衆電話からかけてくる人(一部非通知になる場合がある)、会社の古い電話交換機を使っている場合、何らかの理由で意図せず非通知設定でかけてしまう友人・知人などが考えられます。もし、連絡を取りたい相手が非通知でかけてくる可能性がある場合は、事前に番号通知でかけてもらうよう伝えたり、一時的に拒否設定を解除したりするなどの対応が必要になるかもしれません。

夜中の『非通知ワン切り』はヤバい?【総括】

夜中にかかってくる非通知ワン切り電話・・・その目的は、与信調査や電話番号リストの収集・販売、単なるいたずらやストーカー行為など様々です。

基本的な対策は「無視する」ことですが、しつこい場合や不安な場合は、スマートフォンの「非通知着信拒否設定」やキャリアの迷惑電話対策サービスを利用するのが最も効果的です。これにより、着信音が鳴らなくなり、精神的なストレスから解放されます。

また、非通知ワン切りと関連して、「+」から始まる国際電話番号への折り返しによる高額請求詐欺や、警察などを装った電話番号偽装詐欺にも注意が必要です。

見慣れない番号や怪しい電話には出ない、折り返さない、安易に個人情報を伝えない、要求に応じない、という意識が重要です。

非通知電話の相手を特定することは基本的に不可能です。特定できると謳うサービスは疑ってかかりましょう。

この記事で紹介した知識と対策を身につけ、不快で危険な非通知電話からご自身を守り、安心して過ごせるようにしましょう。

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